GMSの構成

GMSを用いてシミュレーションを行う際に用いる各種ツールと、入力ファイル・中間生成ファイル・計算結果のファイルの関係をおよび役割を示します。(クリッカブルマップです。マウスを近づけて『手の形』になる部分をクリックしてください。)

  1. GMSソルバー(差分計算プログラム)
    差分計算を行うご本尊です。ほとんどの部分がF90でかかれており、ユーザーインターフェースおよび入出力部分が完全に切り離されているため、研究的・実務目的にソースの変更が容易です。
  1. FDMake(パラメータ作成ツール)
    GMSエンジンで計算をするための入力パラメータファイル設定用ツールです。GUIによりお絵かきソフトを使うように視覚的・直感的にパラメターを設定できます。差分格子の自動作成機能、観測点・震源などの設定機能、構造内挿機能等ほぼすべてのパラメター設定がGUIを用いて行えます。
  1. GmsSee(計算結果表示ツール)
    2次元・3次元のダンプファイルを一括して管理することができ、カスタマイズ可能なカラースケールによる振幅分布図をGUIを用いて作成することができます。また、最大振幅分布図の作成も可能となっています。
  1. SeriesDump(差分計算結果ファイル結合ツール:補助的ツール)
    GMSエンジンの計算結果ファイルのうち、同じ成分の2次元ダンプファイル同士、あるいは3次元ダンプファイル同士を結合することができます。たくさんのファイルがディレクトリにあることにより、オペレーティングシステムが不安定になることを防ぐことができます。
  1. StructExpand(差分構造データ変換ツール:補助的ツール)
    等間隔の差分構造データを読み込んで、外側に構造を拡張することができます。また、複数の入力形式をサポートしているため、構造データの変換ツールとして使用することも可能です。
  1. WaveView(波形表示・変換ツール:補助的ツール)
    計算エンジンが出力した波形ファイルを読み込むことができ、波形を群表示することができます。また、K-NETフォーマットなどの他形式に変換して保存することができます。
  1. SMDA2(Strong Motion Data Analysis:外部ツール、近日公開予定)
    K-NETフォーマットの地震データの表示・解析を行うためのツール。防災科研が運用している強震観測網K-NETのプロジェクトの一部として開発・提供されます(無料)。

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