2.地震動予測地図作成条件

 図2-1に、地震動予測地図作成領域を示す。本検討では、中央構造線断層帯(金剛山地東縁-和泉山脈南縁)の地震を想定して、簡便法( 付録A参照 )と詳細法( 付録B参照 )によりそれぞれ地震動を評価し、地震動予測地図を作成する。図2-1の全領域が簡便法による地震動予測地図作成領域で、その範囲は次の通りである。

東経134.0°〜 136.5°   北緯33.5°〜 35.5°

 図中の矩形領域は詳細法による地震動予測地図作成領域で、後述( 6章 )するように、実際には、簡便法による地震動評価結果をも踏まえて設定したものである。詳細法による地震動予測地図作成領域は115 km × 100 km の矩形領域で、東西方向をx方向、南北方向をy方向とする直交座標系で扱い、領域の四隅のx座標とy座標( 単位:km )およびそれらの計算機上での東経と北緯( 単位:度 )を併記すると次のようになる。

x [km] y [km] 東経 [deg] 北緯 [deg]
0 0 134.700000 34.900000
115 0 135.949429 34.900000
0 100 134.700000 33.998615
115 100 135.949429 33.998615

また、図中の△印は詳細法工学的基盤での時刻歴例示地点で、後述( 6章 )するように、実際には、断層との相対位置関係から見て特徴的な地震動になると判断される地点や地域の中心都市の地方自治体中央庁舎位置等に最も近い格子点の中から10地点を選んだものである。以下に、各地点の 略号・施設名・東経・北緯(各々60分法表示と度単位小数表示)を列挙する。

NAR 奈良市役所 135 48 28 135.8078 34 40 55 34.68194
KAS 橿原市役所 135 47 43 135.7953 34 30 22 34.50611
OSA 大阪此花 135 23 33 135.3924 34 39 34 34.65950
SAK 堺市役所 135 29 08 135.4856 34 34 14 34.57056
IZU 和泉市役所 135 25 25 135.4236 34 29 01 34.48361
SEN 泉南市役所 135 16 25 135.2736 34 21 58 34.36611
KAN 関西空港 135 14 50 135.2472 34 25 50 34.43056
WAK 和歌山市役所 135 10 25 135.1736 34 13 38 34.22722
KOB 神戸市役所 135 11 54 135.1983 34 41 13 34.68694
SUM 洲本市役所 134 53 54 134.8983 34 20 21 34.33917

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