3.3 伝播経路

 地震基盤以深の構造は、Zhao and Hasegawa(1992)およびZhao and Hasegawa(1993)に基づいて設定した。表3.3-1に差分法に用いた速度構造の物性値一覧を示す(なお、表中の地震基盤以浅については、次節において詳述してある)。
 図3.3-1には,コンラッド面およびモホ面の深度コンターを示す。コンラッド面は東北東から西南西方向に深度が深くなる領域が広がっている。また,モホ面は領域の中心付近(横軸-20000m,縦軸-110000m付近)が最深部となっており,その深度は36km程度である。
 なお、計算モデルの有効深さ(モデルの基底面)は53.2 kmである。


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