2. 地震動予測地図作成条件
石狩低地東縁断層帯の地震(石狩低地東縁断層帯を起震断層とした地震)の地震動評価の計算対象領域として、震度5以上の地震動が予測される領域を対象とした簡便法による地震動予測地図作成領域と、そのなかでさらに震度6弱よりも強い地震動が予測される領域を対象とした詳細法による地震動予測地図作成領域の2つの領域を設定した。
簡便法による地震動予測地図作成領域は、石狩低地東縁断層帯を中心とする東経140.98 °〜142.57 °、北緯42.38 °〜43.86 °の領域である。
図2-1に巨視的断層モデルの設定位置と地震動予測地図作成領域を示す(断層モデルの設定については4章参照)。
詳細法による地震動予測地図作成領域は、石狩低地東縁断層帯に沿って設定された矩形領域である。領域の4隅の座標値は
北西端 |
東経 |
140.9816 |
北緯 |
43.8309 |
(EW:-102000m,NS:-18000m) |
南西端 |
東経 |
141.0105 |
北緯 |
42.4178 |
(EW:-102000m,NS:-175000m) |
南東端 |
東経 |
142.5295 |
北緯 |
42.4241 |
(EW:23000m,NS:-175000m) |
北東端 |
東経 |
142.5360 |
北緯 |
43.8376 |
(EW:23000m,NS:-18000m) |
(EW,NSは平面直角座標第12系(原点 経度:142度15分,緯度:44度0分)) |
となっており、東西方向に125km、南北方向に157kmの計算範囲の矩形を設定したものである(なお本検討では全て日本測地系すなわち改正測量法以前の測地座標系を用いていることに注意のこと)。
この領域は、簡便法による地震動の事前評価を行った後に、概ね震度5強よりも強い地震動が予測される領域を抽出して設定されたものである。詳細法においては、この矩形の計算領域を1km等間隔のグリッドに分割した各点において地震動評価を行った。
なお上述のように、詳細法では工学的基盤で時刻歴波形が1kmグリッドの各点で得られるが、本報告書でそれらの波形をすべて表示することはできないことから、6章では、札幌市、江別市、千歳市、苫小牧市、岩見沢市、夕張市、富良野市、滝川市(各市役所)における工学的基盤波を代表例として示す。これら8地点の位置は図2-1に併せて示してある。
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