3.3  伝播経路モデル

 震源モデルから地震基盤までの伝播経路のモデルについて図3.3-1に示すように設定した。
 上部地殻上面の深さおよびP波速度については、青木・村松(1974)による御母衣−外山測線の爆破地震探査結果や村上ほか(1988)による大阪湾北港爆破観測、さらに微小地震の震源分布等をもとに、深さを3km、P波速度を6.0km/sとした。
 下部地殻上面(コンラッド面)の深さおよびP波速度については、Zhao et al.(1992, 1993)による琵琶湖西岸断層帯周辺の深さや微小地震の震源分布等を考慮して、深さを18km、P波速度を6.7km/sとした。
 上部マントル上面(モホ面)の深さおよびP波速度は、Zhao et al.(1992, 1993)による琵琶湖西岸断層帯周辺の平均的な深さから35km、P波速度を7.8km/sとした。
 S波速度と密度については、Ludwig et al. (1970)によるP波速度とS波速度、密度の関係より設定した。
 減衰特性( 値)については、情報がないため、森本・富樫断層帯および砺波平野断層帯・呉羽山断層帯の強震動評価で設定された値を参考に設定した(地震調査研究推進本部地震調査委員会、2003a, 2004)。


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