付録C.青森と宮古観測点での他の地震による観測波形の比較

 1968年十勝沖地震の青森や宮古の観測記録には後続動が長時間継続している傾向があった。これは1968年の地震の特徴というよりはむしろこの地点周辺の地盤構造を反映したものである可能性を検討するため、他の地震の記録の波形を並べて比較した。図C-1に青森、図C-2に宮古での加速度波形を示す。この両地点での観測記録には、1968年十勝沖地震の観測記録に見られたのと同様に、青森では比較的長周期波形が、宮古では比較的短周期波形が、それぞれ長時間継続する特徴が見られることがわかる。従って、これらの特徴は、各地点周辺の地下構造を反映したものである可能性が高いと考えられる。


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