5.簡便法による地震動予測地図

 簡便法による工学的基盤(S波速度400m/s相当)での最大速度分布を図5-1に示す。図5-2には、工学的基盤(S波速度400m/s)から地表までの増幅率を示す。地表で計算された計測震度を図5-3に示す。比較のために、1968年十勝沖地震の震度分布を図5-4及び図5-5に示す。1968年十勝沖地震の震度分布と比べ、計測震度の計算結果の方が、震度5や震度4の領域がやや小さいことがわかる。また、図5-5の1968年十勝沖地震の震度分布には、青森県の太平洋岸の一部に震度6の地域があるが、計測震度では5強である。このように、簡便法による計測震度は、1968年十勝沖地震の震度より、やや小さめである。この結果は、1968年十勝沖地震は、平均的な地震よりも大きな強震動を生じさせることを示唆している。


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